地域には、さまざまな課題が山積しています。地域が抱える課題は多岐にわたりますが、特に少子高齢化、人口減少、それに伴う労働力不足、地域経済の衰退などが深刻な問題となっています。

長野県塩尻市で、そうした地域のリアルな課題に向き合い、課題解決に向けて取り組まれているのが「塩尻Lab(ラボ)」です。2023年までは「塩尻CxOLab」、2024年から「塩尻Lab」に名称が変更されました。“超実践型の地域共創プログラム”となっていて、地域課題に向き合う「テーマオーナー」と、特定の地域に「観光以上移住未満」で継続的に関わる「関係人口」が協働して、課題解決方法を探っていきます。

2025年度のテーマオーナー4人。塩尻市を舞台にさまざまな視点で課題解決に取り組む

すでに塩尻Labは動きだしていて、それぞれのテーマごとに「課題」を定義してきました。これから、その課題解決の実行フェーズへと動き出していきます。今回は4つのテーマがあり、それぞれのテーマで解決を実行する「副業人材」を募集します。

テーマオーナーのパートナーとなり、地域と関わりながら、考えながら、共に手を動かしてみませんか。

塩尻市のまちづくりで欠かせない、関係人口との「共創」

塩尻市が策定する市政運営の基本指針となる計画「第六次塩尻市総合計画(しおじり未来投資戦略)」において、塩尻市が目指す都市像は「多彩な暮らし、叶えるまち。ー田園都市しおじりー」とされています。

その都市像を9年かけて実現するための施策のひとつが「協働参画・連繋・行政運営」です。地域外からの応援者として位置付けられる「関係人口」は、新しいアイデアやスキルを地域に持ち込み、地域との共創を通して新たな価値を生み出していく存在。「塩尻Lab」は、その共創を生み出す受け入れプログラムとして2020年から展開されてきました。

これまでの開催の様子

「塩尻Lab」は、「テーマオーナー」と呼ばれる地域プレーヤーが掲げたこの地域で実現したい「目指す姿」に対して、関係人口をはじめとするさまざまな「メンバー」が向き合う2ヶ月間のプログラムです。

テーマオーナーとメンバーが地域を学びながらつくりあげるのは、「仕様書」と呼ばれるそれぞれのプロジェクトの計画書。仕様書づくりを通じて、テーマオーナーは自身の目指す姿にたどり着くための「課題」を明らかにしていきます。その後は、新たに仕様書に定義された課題解決の道筋を実行できる「副業人材」をチームに迎え、実行ステージへと進みます。

オンラインも併用し、各地からメンバーが参加している

現在進行中の2025年度は第6期目の開催となり、4つのテーマに参加する方を募集しました。20名の参加者に加えて、4名のアルムナイメンバー(※)が集まり、6月には総勢29名で塩尻市で1泊2日のキックオフを開催。

オンラインミーティングやフィールドワークを通して、テーマオーナーとメンバーが描いた仕様書は、8月に完成したばかりです。

(※)これまでのラボ参加者など関係者、卒業生のこと

課題解決の実行フェーズへ。副業人材を募集する4つのテーマ

改めて「塩尻Lab」の第6シーズンで挙げられたテーマは、以下の4つです。

「KICHI ー まちを、人生を、面白がる人の“基地”を目指して」
テーマオーナー:カサネル合同会社 湯浅章太郎・亜木

塩尻駅前の大門商店街にある空き家を活用したスタジオ付きゲストハウス「KICHI(きち)」を立ち上げる。

かつての自分たちがそうだったように、人との出会いで誰かが自信をつけて一歩前に踏み出すキッカケをつくりたい。そして、自分自身の人生を真剣に面白がって遊びつくそうとする人たちが集まる場をつくりたい。

「木曽路の玄関口から始まる関わりとあかりの物語」
テーマオーナー:関所亭 江口利奈

木曽路の玄関口・贄川(にえかわ)に灯りを灯し続けるために、複合交流拠点「関所亭(せきしょてい)」の持続可能な運営に挑戦。現在は、食事の提供や定期的な交流イベントを開催している。これからも贄川をおもしろがり、誇りに思ってくれる人を増やしていける場にしたい。

「Why Shiojiri !? 〜移住ジャーニーの可視化と提案〜」
テーマオーナー:塩尻市役所地域づくり課移住定住係 折井佑介

塩尻市役所に2024年4月に新設された「移住定住係」で、ゼロからつくる移住施策の形を模索している。事業を進めるなかで、「塩尻には、すでに多くの移住者が住んで活躍している。そのリアルな姿こそ、塩尻の強みなんじゃないか?」と気づき、今後はこの強みをさらに活かしていきたいと考えている。

「塩尻トークンラボ」
テーマオーナー:信州大学大学院総合理工学研究科水環境土木コース 片山憲

日々の暮らしで言葉にできなかった小さな感謝を、デジタルツールで自然に伝え合えるようにするアプリを作成。地域の清掃活動に参加してくれたとき、イベント運営時の助け合ったときなど、日常の小さな「ありがとう」の伝え合いを通じて、一人ひとりが自分らしく活躍できる、役割を見つけられる環境をつくりたい。

4人のテーマオーナーと振り返る。プロジェクトの今後を見据えた2ヶ月間

テーマオーナーとメンバーが課題と向き合って生まれた「仕様書」。2025年8月9日には、その仕様書が一般公開されるに最終報告会が行なわれました。

ながの人事室では報告会前に各テーマオーナーに集まってもらい、対談形式でこの2ヶ月間のお話を伺いました。まず感想を話してくれたのは、「Why Shiojiri !? 〜移住ジャーニーの可視化と提案〜」をテーマに掲げる折井さんです。

折井さん「役所で働いているだけでは出会えないようなメンバーと出会えて、普段では得られないような問いを投げかけてもらえました。今まで使ってこなかった脳が動いた気がします。これまで、課題について考え切れていなかったような気がしているんです。役所体質と言っていいのか、私の習慣としてのものか分かりませんが、体裁を整えるような耳障りの良い言葉を使いがちだったんだと思います」

ミーティング中、折井さんはメンバーから「なぜ?」を問われる機会が多く、そのたびに考えることが多くありました。

折井さん「伝えているつもりの言葉に対して、『折井さんは、どう考えているのか?』『この部分はどういうことなのか?』と、いろんな角度から質問をもらい、新しい視点で考える機会を常にいただきました。オンラインミーティングのたびに、ありがたい焦りを感じられた2ヶ月でした」

自身のモヤモヤに寄り添い、「折井さんの目線で考えたい」と言ってくれるメンバーに恵まれた折井さん。期間中、塩尻市役所の地域づくり課の業務で東京の移住相談会に出展したときには、メンバーが出展会場に顔を見せてくれたこともありました。

折井さん「印象的だったのが『このラボ期間中、折井さんのことを考えない日はないって決めています』という言葉。そこまで言ってくれるメンバーの熱意に、何かの形で応えたいっていうのは、ずっと思っていました」

対談をした前日の8月8日は、湯浅さんの運営するゲストハウス「KICHI」の開業日でした。湯浅さんのテーマは、「KICHI ー まちを、人生を、面白がる人の“基地”を目指して」。開業に向けて忙しいなかで、同時に仕様書の作成を進めてきました。

湯浅さん「開業するにあたって、もちろんコンセプトなどは考えていたのですが、どうしても備品を買いに行かなきゃだとか、リフォームの壁を塗らなきゃだとか、目の前の作業で忙しくて。『KICHIはなんのためにあるのか』や『どんな人に来て欲しい』など、根本的なところを考える余裕がない状態でした。ミーティングでは、メンバーが自分のことのようにKICHIについて一緒に考えてくれました」

チームのみんなと現地を訪れた際の写真 ©KICHI

夫婦2人で作っていたKICHIが、だんだんとみんなのものになっていく感覚が嬉しかった2ヶ月間。開業日が迫るなかで、仕様書作成も佳境となっていった後半は、湯浅さんが忙しいと分かっているメンバーたちが、精神的にも業務的にも大きな支えになってくれました。

湯浅さん「Slackの連絡さえも見られていないなかで、メンバー同士『あきさん達は忙しいと思うので、ここまでは私やります』みたいなやり取りがあって、それらが終わってから通知を見て気付いたこともたくさんあります。ちょっと必死すぎちゃって、KICHIが開くことへの楽しみ!みたいな感覚を忘れてしまっていたのですが、メンバーのおかげで開業が楽しみになりました」

「塩尻トークンラボ」をテーマに掲げた片山さんは、この2ヶ月間を「テーマに対する解像度があがった期間」だったと振り返ります。

片山さん「自分の意見や想いを話すことに慣れていなかったので、ミーティングでは大変だと思うこともありましたが、初めての人にもなんとか想いを伝えられるくらいまでになりました。それができたのは、本当にメンバーの皆さんのおかげです。課題意識に対する説明の抵抗感も、なくすことができたと思います」

「塩尻トークンラボ」は、片山さんたちが開発したデジタルツールのことです。なかでも核となる「トークン」は、金融システムとは異なる新しい価値交換の手段を指しますが、片山さん自身、プロジェクトが始まるまでは伝えるのが難しいテーマだと認識していました。しかし、塩尻市ではすでに導入している団体があり、課題解決に向けて動き出しています。

片山さん「市内では小さな取り組みが始まっていますが、この塩尻トークンラボの活動は10年、20年単位で考えていく活動だと思っています。果てしない活動の仲間を得ていくための、第1歩を踏み出せたと思っています」

「木曽路の玄関口から始まる関わりとあかりの物語」をテーマに掲げた江口さんにとっては、今まで走り続けてきた贄川での活動、関所亭の運営に携わる「理由」を振り返る機会となりました。

江口さん「関所亭の運営を続けてきた理由は、実は自分のなかで不透明のままでした。これまでの私は、流されて生きることが得意で、贄川地域や関所亭にたどり着いたのも自分の意志ではなく、流れ着いた感じなんです。それがいいところでもあればコンプレックスでもあったので、Labでは自分の軸を見つけられるのではないかと思って参加した経緯があります」

言語化が苦手で、自分と向き合うことを避けてきたという江口さん。

江口さん「関所亭の運営を続けてきた理由についてミーティングで聞かれても分からなくて、涙が流れて言葉が出ないこともありました。でも、最後の最後まで粘ってみたら、見えてくるものがあって。やっぱり『住んでいる贄川のことが、すごく好き』という、自分自身の強い思いに気づくことができました」

現地でメンバーからヒアリングを受ける江口さん(写真右)©関所亭

自分ひとりではできなかった言語化も、メンバーは江口さん自身が思いを言葉にするまで待ってくれたり、言葉を提案したりしてくれました。その結果で見つけた「贄川が好き」という気持ちが今後のエネルギーへとつながっています。

「ほかの3人のテーマを見てみたら、その背景にある思いや情熱が大きく見えて。最初は不安でしたが、今は小さな活動でも、私の思いが入っていればいいんだと自信を持てるようになりました。これからも『贄川が好き』を大きく膨らませていくことが、指針になっていくと思います。」

「課題解決のために、どんな活動をすればいいのだろうか?」仕様書作りを通して見えてきた募集人材

多いときで週3回以上も開催し、各チームで白熱したというミーティング。ミーティングを通して仕様書をつくるなかで、課題を解決するためにやるべきことが見えてきました。

折井さん「最初は移住施策についてぼんやりとしていて、イベントだとか発信だとか、漠然と取り組みたいことを掲げていた気がしています。しかし、メンバーと話し合っていくなかで、まずは私が塩尻市に移り住んでいる人の実態をきちんと把握することが、はじめのステップだという結論に至りました。自分がやるべきこととして、リアルなところを着実に進めるという良い方向にたどり着いたと思います」

今回、折井さんが掲げたテーマ「Why Shiojiri !? 〜移住ジャーニーの可視化と提案〜」では、二拠点居住者を含む多様な移住者の実態を把握するための、リサーチ・インタビューを実施する「副業人材」を募集します。

折井さん「移住者の実態を把握することは、移住施策全体から見るととてもミクロなことかもしれません。市として目指していくのは、塩尻市で自分らしく暮らしている人を増やし、塩尻市を思う人を増やし、さらに塩尻市に住みたいと思う人を増やすこと。そして、その人たちが混ざり合うことで、大きな未来をつくることです。詳しくは仕様書にまとめていますが、その大きな目標に向けて『知る』ということが、大きな第一歩になると考えています」

湯浅さんがテーマオーナーとなる「KICHI ー まちを、人生を、面白がる人の“基地”を目指して」では、KICHIをフィールドとしてイベントを企画する「KICHI隊」の隊長となる「副業人材」を募集します。今までは「自分たちでイベントをたくさん企画しなくてはならない」と焦る気持ちがありましたが、メンバーが挙げてくれた「想いを持つひとに企画・開催してもらおう」というアイディアは、視野を広げてくれました。

湯浅さん「KICHIができることについて、もちろん自分たちでもイメージはありましたが、メンバーがアイディアを出してくれるなかでKICHIの可能性を広げることができました。一番の気づきは、私達が手放すこと。隊長となる人には、自身の『やってみたい』をもとにイベントを企画・開催してもらいたいです」

例えば、ボードゲームが好きな人であれば、一緒にボードゲームをしてを遊ぶ会を開催する「ボドゲ隊長」や、筋トレする会を開催する「筋トレ隊長」。部活やサークルに近い感覚で、企画・実施をする人を探しています。

湯浅さん「好きなことを持ち寄って、遊ぶときに先導してくれる、いろんな人が来てくれたらいいなと思いました。自分たちでできるイベントは限られています。ほかの人の手によって、KICHIでできることは無限に広がっていくと思いました」

多様な隊長を受け入れるため、湯浅さんとメンバーは「遊び」をテーマに、「楽しい」や「ワクワク」という抽象度の高い概念の言語化もおこない、グランドルールとして「KICHI隊のオキテ」を作成しました。KICHIが提唱する「遊び」では、遊びだからこそ本気で取り組むという姿勢を大事にしています。

湯浅さん「遊びだから、適当で雑でいいっていうことではなくて、真剣に遊んでほしい。だからこそ丁寧に準備する、最後まできちんとやり切る、遊びだからこそ本気でやる、ということは自分たちも大事にしていることですし、隊長にも大事にしてほしいことです」

片山さんがオーナーとなる「塩尻トークンラボ」では、塩尻市に関心を持って仕組みづくりに関わりたいという人や、すでに何かの活動を運営されている、あるいは、これから始めようとしている「副業人材」を募集します。

片山さん「今後の日本では人口が減り、経済成長も以前ほどは見込めないと考えられます。そのなかで私が目指しているのは、地域の皆さんが支え合いながら、お祭りや文化活動、生活に必要な施設やサービス、地域活動などを自分たちの手で守り続けていける地域です」

「誰かがやってくれるはず」という待ちの姿勢ではなく、自分たちでできることは自分たちでおこなっていくという積極的な姿勢が、いろんな地域で必要になってくるのかもしれません。

片山さん「ずっと考えていたのが、この仕様書を誰に届けるべきなのかということです。どのような方に加わってほしいのかを絞っていく段階がとても大変でした。そもそも、私たちのテーマは何を目指していくべきなのか、取り組むために必要なことは何だろうか、などに対する答えが複雑に絡み合っていると思いました。メンバーとのミーティングでは、ゴールを明確にするのではなく、ゴールさえも一緒に形作りながらおこないました。その結果、純粋にこのテーマへの応援や仕組みづくりのアドバイスをもらえる人に加わってもらうことが、今の私達の助けになるのだということが明確になっていきました」

江口さんがテーマオーナーの「木曽路の玄関口から始まる関わりとあかりの物語」では、江口さんと共に「関所亭」と周辺の贄川地区を盛り上げてくれる「副業人材」を募集します。

江口さん「私が1人で企画をしたり、魅力を伝えたりするには限界があると思います。私以外の視点で、地域の魅力を伝えることで、また贄川を好きになってくれる人が現れるんじゃないかなと思っていて。例えばソロのアーティストの方も、誰かとデュエットしたり、仲間と集まってライブを企画したりすれば、そのぶん新たなファンが増える可能性が高まりますよね」

関所亭では、今も江口さんだけでなく、「飲食店に挑戦してみたかった」という人が、週1回のランチ提供を担当しています。

江口さん「その人も他の地域からきた人ですが、近所の人たちに受け入れられて、もう半年以上ランチ営業が続いています。今では贄川に移住して、贄川で自身のお店を開くという夢を実現させようとしています」

最近も、地域の人が「羽淵(はぶち)御膳ランチ」を提供するという挑戦が生まれました。「羽淵キウリ」とは、塩尻市唯一の伝統野菜で、贄川地区でも栽培されています。

江口さん「その人は70歳を超えていて、年齢がどうしても大きな壁になっていたそうですが、『私がお手伝いするからやってみない?』とお声がけして、ランチ提供が実現しました。食べた人から『美味しかった』と言ってもらうことも多くて、営業の日はとても嬉しそうです。関所亭は、みんなが一歩を踏み出せる場所になると思っています」

課題解決の意義や楽しさを共有したチームのテーマオーナーから一言

折井さん「まず大前提として、関係人口という存在自体が奇跡だと思っています。さらに仕様書づくりを共にしてくれたメンバーには、時間と手間をこんなにも割いてもらっていいのでしょうか、と。信じられない、本当にありがたい気持ちがあります。

一方でメンバーからは、『行政職員をはじめ、なかなか関わることのない人たちと活動ができるいい機会だった』『普段の自分の仕事とは違うことができて新鮮だった』などの感想をもらいました。

今回募集する副業人材との協働からも、新たな視点や、苦しみを感じるような問いをもらえるのだと思います。私たちのテーマを通じ、地域の課題に寄り添ってもらえる人に、ぜひご応募いただきたいです」

折井さんと、折井さんに寄り添って言語化を目指したラボメンバー

湯浅さん「開業したばかりの『KICHI』は、まだまだ余白がある状況です。まっさらなところで、自分のやりたいことに挑戦できる場所は、なかなかめずらしいのではないでしょうか。

いずれは、いろいろな歴史が積み重なっていくであろうKICHIですが、今このタイミングは、コミュニティ形成にゼロから関わってもらえるフィールドになると思います」

湯浅さんとラボメンバー。今後はKICHIが集合場所になる

片山さん「塩尻市の暮らしを『ありがとう』で満たして、さらに多くの人が関わりたくなる好循環を生み出していく塩尻トークンラボ。私の活動を受け入れてくれた塩尻市は、この先10年、20年たっても、今よりももっと地域の活動が活発であってほしいですし、必要なサービスや施設をみんなで支え合いながら維持できている、そんな温かい地域になっていてほしいと願っています。

副業人材とは、トークンラボを核に新しい活動や実験に一緒に取り組みたいですし、さまざまな知恵や知見を学び合ってみたいです」

「デジタル技術を活用した新しい共助の仕組み」を目指す片山さんとラボメンバー

江口さん「関所亭をはじめ、フィールドとなる贄川地区は、共に活動する仲間を、ウェルカムな姿勢で出迎えてくれる地域です。

よく『贄川にはなにもない』と言われますが、むしろないことが強みになって、『ある』を生み出すことができるし、地元の人もそれを応援してくれます。一緒にワクワクをつくっていけると嬉しいです」

りなりなとラボメンバー。「関所亭に来たメンバーが『また来るね』と言ってくれたのが嬉しかったです」

集大成としての仕様書を次に受け取るのは「副業人材」

ここからは、テーマオーナーの皆さんが作った「仕様書」がお披露目となる「最終報告会」の様子をお届けします。

メンバーは関係人口が多く、各地域からぞくぞくと会場入り。塩尻市の事業者もオブザーバーとして集まって、熱気が高まるなか報告会がスタートしました。さっそく各テーマオーナーからの仕様書が報告されました。

キックオフ以来、久しぶりに塩尻へ足を運んだメンバーも多い
メンバーも壇上の横に立ち、テーマオーナーの発表を見守る

報告では、テーマオーナーを支えてきたメンバーたちからも感想が述べられました。

2ヶ月間の仕様書づくりを通じて自分が成長できたことや、関わってきたテーマが今後どうなっていってほしいのか、テーマオーナーへの想いなど、さまざまな想いを聞くことができました。

報告会後は、輪になって2ヶ月の活動を振り返り。活動内で起きた、良いアクションをフィードバックし合う
ラボが終わっても、メンバーと塩尻市との関係は途切れずに続いていく

仕様書には、テーマオーナーと塩尻Labメンバーの熱い想いが込められています。この仕様書を通して、彼らの熱い想いを受け取るのは、今回募集をする「副業人材」の皆さんです。

地域課題の解決に向けた挑戦をしてみたい方へ、塩尻市で生まれているこの取り組みが届きますように。ぜひ「仕様書」に目を通し、一歩を踏み出してみてください。

■参考リンク
第6期募集ページ
キックオフレポート
第6期参加者の声

文 竹中唯
編集 間藤まりの

テーマオーナーが登壇するオンラインイベントもぜひご参加ください!

  • 開催日時: 9月22日(月) 20:00~21:30
  • 形式: オンライン・Zoom(Peatixよりお申し込みください)
  • 参加費: 無料


当日ご参加が難しい方向けに、アーカイブ配信をいたします。アーカイブをご希望の方もお申し込みください。

▶︎お申し込み・詳細はこちらから

募集要項

[ 会社名/屋号 ]

本プロジェクトは、「塩尻市関係人口創出事業」(委託先:NPO法人MEGURU)が運営しております。 本業務の募集団体は、テーマによって異なります。詳細な仕事内容については、各プロジェクトの仕様書をご参照ください。
(1)KICHI ー まちを、人生を、面白がる人の“基地”を目指して
(2)Why Shiojiri !? 〜移住ジャーニーの可視化と提案〜
(3)デジタル技術を活用した新しい共助の仕組み構築「塩尻トークンラボ」
(4)木曽路の玄関口から始まる関わりとあかりの物語

[ 募集職種 ・取り組んでほしい業務]

(1)イベントプロデューサー(KICHI隊隊長)
(2)広報・PRプランナー、ライター
(3)コミュニティ・イベント運営者/ソフトウェアエンジニア
(4)広報・PRプランナー/イベントプロデューサー/飲食店

[ 雇用形態 ]

プロボノ(3か月間~)
※詳細は面談時に相談の上決定いたします。

[ 報酬 ]

詳細はプロジェクトの仕様書をご参照ください。

[ 勤務地 ]

詳細はプロジェクトの仕様書をご参照ください。

[ 勤務時間 ]

詳細はプロジェクトの仕様書をご参照ください。

[ 休日休暇 ]

プロボノのため規定せず

[ 昇給・賞与・待遇・福利厚生 ]

詳細はプロジェクトの仕様書をご参照ください。

[ 選考プロセス ]

書類選考

面談1~2回

内定

プロボノ開始

・プロボノ時期については2025年11月以降を想定していますが、詳細はプロジェクトオーナーとご応募者間で決定頂きます。
・取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。
・選考プロセスは変更になる可能性があります。
・不採用理由についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。


[ 応募締切 ]
2025/9/10~10/12

[ その他 ]
各募集の詳細内容について、下記の「仕様書」を必須でご確認ください。
プロジェクトの背景や今回の人材に解決いただきたいことが詳細に記載されています。

個別相談も可能です

応募前に質問や確認したいことがある方は個別相談を受け付けます。
◎企業担当者と応募前に事前に説明や相談を行うことができます。

どんな会社なのか、実際の働き方はどうなるかなど、気になる点をざっくばらんにお話ししましょう。