長野県の木曽地域は、島崎藤村の小説『夜明け前』の冒頭の一節「木曽路はすべて山の中である」という言葉通り、中央アルプスと御嶽山系などの山々に囲まれ、ヒノキをはじめとした美しい森林に覆われたエリアです。その豊かな自然環境のなかで人々は工夫を凝らし、木工や漆工といった地場産業が数々と生まれました。なかでも塩尻市の木曽平沢は国内有数の生産量を誇る漆器の産地として発展。1998年に長野で開催された冬季オリンピック開催時には、漆塗りのメダルを制作したことでも有名です。

「一般財団法人塩尻・木曽地域地場産業振興センター(以下、地場産業振興センター)」は、これらの地場産業の振興をめざして設立された組織です。国道19号線沿いに位置し、道の駅としても機能する「木曽くらしの工芸館」の運営の他、主に漆器産業を中心とする地場産業を振興するための企画やプロジェクトのコーディネート、木曽エリアの観光案内など、数多くの事業を行っています。

「地場産業振興センター」が、今回新たに正規スタッフを募集すると伺い、同センターの専務理事である太田洋志(おおたひろし)さん、また普段からセンターと連携をすることが多いという、塩尻市役所産業政策課の折井佑介(おりいゆうすけ)さん、「春野屋漆器工房」代表で漆器組合理事長の小林広幸(こばやしひろゆき)さん、「未空うるし工芸」代表で漆器組合青年部の部長を務める岩原裕右(いわはらゆうすけ)さんにお話を聞きました。

地場産業の振興を願う地域の声から約30年前にオープンした交流拠点

「地場産業振興センター」が塩尻市木曽平沢(旧楢川村)にオープンしたのは1992年。その後、準備、施工期間を経て1994年に「木曽くらしの工芸館」がオープンしました。

 

「塩尻・木曽地域地場産業振興センター」の専務理事を務める太田さん

太田さん「当時、まだこの辺りは木曽郡の一部で、楢川(ならかわ)村と呼ばれていました。楢川村から南は山口村(現中津川市)までの11町村と、木曽地域の産業団体である漆器組合や木材産業が集まってつくられた財団法人が『塩尻・木曽地域地場産業振興センター』の原型となります。」

地域の産業を振興する「地場産業振興センター」は全国に40カ所あり、それぞれの地域でさまざまな形の地場産業の振興をしています。「塩尻・木曽地域地場産業振興センター」の主な業務は漆器産業などの地場産業の振興のほか、道の駅の機能ももつ「木曽くらしの工芸館」の管理運営など。

「塩尻・木曽地域地場産業振興センター」は国に40カ所ある「地場産業振興センター」のなかでも最後に建設された

太田さん「塩尻地域の地場産業としてはワインや日本酒、農産物などいろいろあるのですが、地理的な観点での地場産業という意味では、漆器産業をはじめとする伝統工芸が主体となります。そうした地場の産品の仕入れや販売を行ったり、地域外からのお客さんの観光案内の窓口としても機能しているのが『木曽くらしの工芸館』です。」

館内には、地域で生産されたワインや日本酒がずらっと並ぶコーナーや、洗馬焼きなど、その他の伝統工芸作品類の展示もあり、購入できる

本館1階部分には、新鮮な地場野菜や加工品や、漆器のつくり手ごとの商品ブースが並び購入できるほか、漆器づくりに関する展示コーナーがあります。また、敷地内には、レストランやカフェなどの飲食店、上映会などを行うことができるシアタールーム、アートの展覧会を実施できるギャラリースペースなど多目的に使うことができる施設もあり、複合的な空間となっています。

「木曽くらしの工芸館」の2階にも、木工芸や漆塗りの家具など大型の製品の展示スペースがあるなど、見どころが満載

さらに、「地場産業振興センター」では、施設の管理以外にも漆塗りの高等な技術を必要とするような文化財修復等の事業も全国各地から請け負っています。これまでに、名古屋城本丸御殿の復元工事や西本願寺(京都市)、上野東照宮(東京都台東区)など、数多くの文化財の修復に携わってきました。

パートタイムのスタッフを除いて、地場産業振興センターの正規職員は現在3名。専務理事であり、事務局長の太田さんのほか、「木曽くらしの工芸館」の店舗運営や営業を務めるスタッフ、施設管理や経理などを務めるスタッフで構成されています。

職人さんとのやりとりを通して、改めて気がついた漆器産業の奥深さ

なかでも太田さんは、組織設立当時からの職員。「地場産業振興センター」で働くことになった経緯を伺いました。

太田さん「私の実家は木曽平沢で漆器の製造販売をしていたんです。それで、私も高校を卒業する時に、漆器の世界に入るべく、漆芸について学ぶことができる富山県の短期大学に入学したのですが、両親から『卒業してすぐ戻ってきてしまうのがもったいないから、少し経験を積んできたら』という助言があり、そのまま富山の漆器問屋に入社して3年ほど働いていたんです。ただ、その間に実家の漆器店の仕事量は徐々に減りつつあり、父親から『このまま行くと、家族3人を養えるだけの仕事量にならないかもしれない』という話もあって、他の仕事も検討しはじめたんです。

ちょうどその頃に『地場産業振興センター』ができる構想があり、求人が出ていることを知って。漆器産業にも関連した業務ということもあり、応募したら内定をいただいて。それが、『木曽くらしの工芸館』ができる1年前というタイミングでした。」

「学校で勉強した頃と比較にならないくらい、センターに入ってからの方が漆や技術について勉強したかもしれない」と、太田さん

入所当時は「木曽くらしの工芸館」立ち上げの基本構想について地域で話しあいをするプロセスの真っ只中。「当時はまだ右も左も分からない状況だった」と振り返る太田さんですが、慣れない環境においても、事務的な業務を入口に、だんだんとできることを増やしていったといいます。

太田さん「地場産業振興センターに入って、いろいろな仕事に携わらせていただくなかで印象的だったのは、地域とのやりとりが非常に多いことです。そうしたやりとりを通してさまざまな人とつながり、徐々に補助事業なども回すようになって。ターニングポイントとなったのが、文化財の修復事業です。当時の上司と『こんな仕事できるかな』と話していたのがきっかけで、『補助事業でそういう仕組みをつくってみよう』ということになり、勉強会を開催しながら、少しずつ始めていきました。」

文化財の修復事業では、高度な技術と経験を持つ60〜70代と40代前後の若手の漆職人の約20人がチームとなり、大小の修復プロジェクトに参加しているといいます。何人もの漆職人さんと、納期内にクオリティの高いものを仕上げる必要がある現場において、「地場産業振興センター」の主な立ち位置は、プロジェクトの管理とコーディネート。

文化財修復事業は2022年で本格始動から約20年となり、高度な漆塗りの技術を有する産地として知られるようになっている

太田さん「特に文化財修復の事業は専門的なことが多いので、全体のプロジェクトを管理していくとなると、自分がそれまでに習ってきた勉強だけでは、とてもじゃないけど職人さんとのやりとりや発注元の企業との橋渡しができないんです。なので、まずは頻繁に職人さんのところに行っては、お話を聞きながらいろいろと教わるようにしていました。ただ、必ずしも全ての職人さんがお話上手という訳ではないので、作業をしてる現場に自ら赴いて、実際の作業工程を目で見て理解したりしていましたね。」

太田さんにとっては専門的なことでも、漆器業界で何十年も働くベテランの職人さんたちからすれば初歩的なこと。最初のうちは質問をしても「学校で勉強してきたんじゃないのか」とはね返されることもあったそうですが、足繁く工房に通い、やりとりを重ねていくうちに、徐々に信頼関係が生まれ、いろいろと任せてもらうことも増えたといいます。

太田さん「地域の人から、『あの仕事よかったね』と喜ばれるのが嬉しいですね。私自身、元々漆器産業の後継者を目指していましたが、職人にはなれなかった立場なので。だからこそ、地場産業振興センターに務めている人間として、きちんと産地の仕事がつながってくように貢献したいという思いはいつも持ちながら走ってきました。」

職人同士をつなげ、産地の技術や文化の伝承を促進する

文化財修復事業は、普段は各工房や漆器店で一人親方として働く職人たちが、一同に会して仕事をする貴重な機会でもあります。

小林さん「木曽平沢には私よりもまだ10歳くらい上の、ものすごいベテランの先輩職人の方々がまだまだ現役でたくさんいらっしゃいます。伝統工芸に絶対に必要なのは、経験なんです。私が師匠って呼んでいる人がいるんですが、やり方を相談すると、先輩の職人として『それやると失敗するぞ』って教えてくれます。そういう時は『ああ、彼も経験したんだな』とわかります。」

明治時代から続く「春野屋漆器工房」の小林さん。製品としては、サワラやヒノキの木材から製作する漆塗りの浴槽のほか、展示会も年に3回ほど開催。新しいもの、視点が変わるような製品を多く手がける

職人の世界では口頭で伝承するよりも、「ちょっと見ておいて」と、目で作業を覚えるような“見て盗む”という形での技術承継が主流だという話をよく耳にします。しかし、バブルによる好況により、漆器製品の製造受託で栄えていた頃と比べると、木曽平沢に届く発注の個数も縮小傾向。複数人以上の職人が肩を並べて作業する機会が少なく、若手職人がベテラン職人から技術を伝承する機会自体も減っているといいます。

岩原さん「昔みたいに座卓が月に何百という単位で注文が入ると、多分見てもおのずと覚えていたのかもしれませんが、昨今は家族形態や生活様式の変化もあり、なかなか見て覚えるだけの教材というか、作業量が産地としてなかったりする現状もあります。」

「未空うるし工芸」の岩原さん。漆製品のOEM製造のほか、自社ブランド「jaCHRO」を立ち上げ、革製品やヘルメットなど異素材への漆塗装をするなど、若い世代にも漆の魅力を知ってもらうような多種多様な製品を展開している

文化財修復作業の現場では、規模の大きな塗りの仕事を請け負うこともあり、職人たちの間で知識や経験が共有される絶好の機会です。結果、産地の技術、文化の伝承のために大きな意義があるといいます。

なお、漆器産業の振興に向けては、漆器の良さを感じ、使い手を育てていくことも重要。そこで、岩原さんが部長を務める、若手の職人や漆器店の経営者などで構成される「漆器組合青年部」が手がけるプロジェクトも2022年から本格的に走り出しています。

「育てる漆器プロジェクト」では小学生はお盆をつくったあと、小学4年生の年からお盆を使い始める。年に1度、塗り重ねてメンテナンスする作業なども行い、その過程で現役の漆器職人と交流することができる

岩原さん「すぐ近くにある小中一貫校の楢川小中学校では、給食時に漆器が使われています。『育てる漆器プロジェクト』は、自分たちが使うお盆を、漆器職人のみなさんのサポートを受けながら一から自分でつくり、9年生で卒業する時に持ち帰って、その後も大事に使ってもらうという企画です。予算や工数を考えると、青年部だけでは到底実現できないことで、親会である木曽漆器工業協同組合、木曽漆器伝統工芸士会のみなさんや、青年部の一員でもある『地場産業振興センター』のスタッフの方々など、本当にいろいろなバックアップがあって成り立っています。まだまだ道のりは長いですが、将来的には、塩尻市全域の小中学校で、漆塗りのお盆を使ってもらえるようになったら本当に嬉しいです。」

まだまだ発展の余地がある漆や漆器産業の可能性

バブル期の頃のような大量受注、大量生産のような形こそ減ってきたものの、近年は環境問題への配慮や、社会的なパーパス、本物を追求する価値観が広がっており、漆器産業や漆自体のポテンシャルが改めて見出されようとしている傾向もあるようです。

小林さん「近年、僕のところでは、漆製品よりも、漆塗りの技術を売ることにシフトしています。お客さんの方から、『これにこういう塗りをすることは可能か』と、製品を持ち込んでいただくこともあります。そうすると、僕ら漆器職人が考えるよりも、もっと違うことに使いたいというニーズが見えてきたりして面白いですよ。空気以外は何でも塗ることができてしまうというのが漆ですので、今までにない活用方法を模索していくことで、まだまだこの先にも大きな市場があるのかなと思います。」

地域の伝統祭事で使われる伝統的な甲冑のほか、先祖代々伝わる陣笠など、持ち込まれる案件はさまざまだ

また、昨今のキャンプブームの波も相まって、今まで漆製品を手に取ったことがなかったような20〜30代の若い世代も漆器に目を向けているようです。

小林さん「キャンプで使いたいからと、手彫りのマグを持ち込んで漆で塗ってほしいという人がいたりとか。『塗りによっては値段が張るかもしれないよ』とお伝えしても、『値段はあまり関係ない』という反応で、キャンプ仲間に自慢したいというのが一番の価値観だそうです。」

漆器産業などの伝統工芸の振興においては、代々伝わるものを次世代につなげていくというだけでなく、変わりゆく社会において、その時代にフィットするものをいかに工芸にしていくかという観点も大切です。センターの創設から30年が経った2022年から、センターが拠点をおく「木曽くらしの工芸館」でも大規模なリニューアルが行われました。道の駅の機能を強化するトイレの敷設のほか、既存のスペースの陳列なども見直しを行い、改善をしたそうです。

太田さん「もともと30年前のオープン当初から、『木曽くらしの工芸館』には、“つくり手と、使い手が交わる場”というコンセプトがあったんですよね。ただ、それが、長年の運営の中でモノの販売がメインになってしまっていた部分もあって。今回のリニューアルを機に、改めて初心に立ち返り、1階の最もお客さんに見てもらえるスペースでは、製品のカテゴリーごとに並べる方法を改め、つくり手さんを一人ひとり紹介するブース展示にしていくことにしました。」

製品横にはつくり手を紹介するカードが配置され、興味のある漆器のつくり手さんを見つけたらそのカードを持って直接木曽平沢のまちなかまで案内する仕組みも

塩尻市役所の産業政策課として漆器産業を担当し、「地場産業振興センター」と連携することが多いという折井さんも、リニューアルによってもたらされた変化が印象的だったと語ります。

折井さん自身も、行政職員として木曽漆器の多様性や多彩な用途への可能性を市内の図書館などで紹介する企画展を実施するなど、多数の企画を手がけている

折井さん「個性も作風も豊かな職人さんを個別に紹介する配置となったことで、訪れるお客さんに商品自体をじっくりと眺めてもらう機会も、おそらくかなり増えたのではないでしょうか。リニューアルしてから、とある職人のもとへ伺った際、『新しく生まれ変わった木曽くらしの工芸館とこうしてまた深くつながることができて嬉しい』と仰っていただいて。以前から職人のみなさんを紹介する企画はありましたが、リニューアルオープンも相乗効果となって訪れるお客さんとも一歩踏み込んだ関係構築ができているという感覚があります。」

リニューアルによる変化の影響は、木曽平沢のまちの職人が肌で感じられるほど。

近年では、中山道を歩くツアーがあったり、木曽平沢を訪れる海外からのインバウンド客も増えてきているという

岩原さん「実際に『木曽くらしの工芸館』を訪れた人が、木曽平沢のまちなかを散策したり、自社の店舗に来てくださる光景も目にします。また、期間限定の催事のような形でつくった製品を展示しながら、来てくださったお客さんに直接販売させていただくようなこともしているので、お客さんの顔を見ながら販売したり、思いを伝えることができるようになったのも、リニューアルをしたからこそのプラスの要素だと思います。」

人・技・モノ・場をつなぐ地場産業振興センターだからこそできる仕事

創設から30年の歴史を経て、いろいろと変わったことがあっても、これまでもこれからも、ずっと大切にしたいものは何か。今回のリニューアルを機に、太田さんがセンター創設当時の資料を参照し、センター職員や関係者と一緒につくっていったミッションを見せていただきました。中心に書かれていたのは「つなぐ」ということば。

「つなぐ」と一口に言ってもコーディネートやプロジェクト管理、新しい企画などつなげ方はたくさんある

太田さん「話しながら見えてきたのは、『人・技・モノ・場をつなぐ』というのが僕たちの役目だろうということでした。人と人、人と場、人と技など。つなぐパターンにもいろいろな種類があると考えています。商品の販売でいえば買う人にモノを売るということですし、修理や塗装のご相談が来れば、人から技、または人に紹介したりとか。観光で訪れた人には木曽平沢や奈良井宿という場所をご案内したりとか。それぞれ有機的につなげていくことによって地域全体の収益につながり、持続可能なモデルをつくっていくことを目指してやっていきたいねと。」

多様なセクターをつなぐ仕事では、業務範囲もおのずと多岐にわたります。センターの職員として働くスタッフはどういう人だと向いているのでしょうか。

太田さん「まず、調整力は非常に大事になってくると思います。例えばお客さんから『大きいお椀が欲しい』と言われたとします。ただ、大きいと言われても、どれくらいの大きさでつくればいいかわからない。用途は何か、高さはどれくらいか、色は何色か。同じ茶色でも技術によって表情が異なるのでどんな雰囲気のものが欲しいのか。そういうことをいちいち調整するのは、つくり手である職人さんの立場からすると大変だと思います。なので、最初はざっくりとした要望でも、我々がどれだけつくり手側の気持ちに立ってヒアリングできるかで、よりスムーズなつなぎができるようになります。」

つくり手側の立場や作業工程なども想像しながら、お客さんの相談を受けることができるようになるには、漆器や塗りの技術などについての専門的な情報を押さえておくことが必要となります。ただ、必ずしも、事前知識や漆器産業での経験がないと難しい、ということではないようです。

小林さん「例えば、同じく漆器の産地で有名な輪島という地域がありますが、輪島と木曽では同じ漆器でも考え方や用語が違ったりするんです。どれも正しいわけですが、知ったつもりで入ってきてしまうと自分の当たり前が地域では通用しないということもあります。最初は知識がなくても、この地域の常識をきちんとわかってくれる人がいいかもしれません。」

勤務したての頃、職人の工房を訪れるとついつい会話が弾んでしまい、しばしば長居してしまうことがあったという太田さん

太田さん「そういう意味では、最初は多少時間がかかったとしても、地域の人たちにわからないことを尋ねにいくことができる人の方が向いているのかもしれません。そうすると、仕事を覚えながら人間関係をつくっていくことができるので、働く側としてもメリットが大きいのではないかと思います。」

さらに、地場産業の発展も含めた持続可能な未来をつくっていくには、ただつなぐだけではなく、将来的にこの地域がどうなっていくといいのかという長期的な視点を持ちながら、自発的に考えて行動していくことも必要になるかもしれません。

岩原さん「地域や地域の産業と関わっていくことを楽しみつつ、この産地全体としてどんなものがあったらいいのかを一緒に考えながら企画ができる人だと、個人的にはすごく嬉しいです。センターとしてもさらにいろいろなことができるようになるのではないでしょうか。」

立ち上げ当初の施設のメインテーマは「古きを訪ね、明日の暮らしを創る」。この短い一文の中に、この地域の先人の知恵や技術などの伝統や文化を受け継ぎながら、明日という未来をかたちづくっていくという当時の人たちの強い思いを感じ取ることができます。

漆器や伝統工芸、職人の文化に興味のある方。この地域に暮らして、人・技・モノ・場など、さまざまなつながりをつくり、今後も受け継がれていく持続可能な未来を一緒につくっていきませんか。

文 岩井美咲

募集要項

[ 会社名/屋号 ]

一般財団法人 塩尻・木曽地域地場産業振興センター

[ 募集職種 ]

店舗・企画マネージャー候補

[ 取り組んでほしい業務 ]

・道の駅の施設(店舗含む)の運営、企画、営業等の業務 店舗運営業務や販売促進施策の実施、集客効果を高めるイベントなどの企画
・運営業務などを行っていただきます。ゆくゆくは、塩尻・木曽エリアの生産者等からの仕入れ強化やコラボレーションした販促企画など自由度高く取り組んでいただくことが可能です。
・地場産業振興の業務 ゆくゆくは、地域内の地場産業(木曽漆器を中心とする伝統工芸や、ワインや地酒、農産物など)の振興事業の企画・実施・協力に関する業務や文化財修復等に関する業務にも関わって頂きたいと考えています。道の駅の運営だけではなく、地域一体となった産業振興の中核を担える人材として中長期的に活躍いただきたいと思います。

[ 雇用形態 ]

正職員(試用期間3ヶ月間)

[ 給与 ]

月額220,000円~280,000円(経験等により変動します)
※時間外手当、通勤手当等あり

[ 勤務地 ]

長野県塩尻市大字木曽平沢2272-7

[ 勤務時間 ]

8:30~17:30(休憩時間1時間含む)

[ 休日休暇 ]

・年間休日105日(シフトにより休みを決めるため、土日祝日の出勤もございます)
・夏季休暇(7/1~10/31の間に4日)
・年末年始休暇(12/31、1/1及び近接した期間2日)
・その他有給休暇等の規定あり

[ 昇給・賞与・待遇・福利厚生 ]

・昇給年1回
・賞与年2回(共に業績による)
・通勤手当
・扶養手当など規定内により支給
・社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険)適用

[ 応募要件・求める人材像 ]

<必須条件> 協調性があり、人間関係を大切にできる方

<求める人物像> 店舗運営などの日常業務から、産業振興の企画・実施など、業務の幅が広く多岐にわたりますが、地域の人たちと共に進めるやりがいのある業務です。地域産業や伝統産業に興味を持ち、より多くの人へ伝えていきたい想いを持った方は大歓迎です。経験よりも長期的な視点を持って地域や生産者と関係性を築き、成長していっていただける方とご一緒したいと考えています。

[ 選考プロセス ]

書類選考
履歴書、レポート(地場産業について)

面接2回を予定(現地)

内定
※選考期間は約2週間程度を想定しています
※取得した個人情報は採用目的以外には使用しません。
※不採用理由についての問い合わせにはお答えできかねます。

[ その他 ]
よろしければこちらもご覧ください。

木曽くらしの工芸館HP