長野県のほぼ中央に位置する塩尻市は、古くから主要街道の結節点として栄えてきました。全国からたくさんの人や産品が集まり、情報が交わされてきた塩尻市には、今も訪れる人を歓迎する風土と、未知への挑戦を受け入れる文化が引き継がれています。また、昼夜の寒暖差が大きく、晴天が多いことから、野菜や果樹の栽培に適した気候に恵まれ、多くの農産物が生産されているのも特徴です。中でもブドウ栽培とワイン醸造の歴史は長く、日本屈指のワインの産地として知られてきました。

ワインの産地としても有名な塩尻市では駅のホームでもブドウを栽培しており、そのブドウからつくられたワインやジュースも販売される

今回新たなメンバーの募集をする「塩尻CxO Lab(シーエックスオー・ラボ)」は、塩尻市役所と「NPO法⼈MEGURU」が協働で運営する、超実践型のオンラインコミュニティです。塩尻市に興味を持つ人をはじめ、地域に関わりたい人や、地域の課題解決に貢献したいと考えている人などが集まる場となっています。メンバーは毎年公募で集められ、これまでの参加者は延べ70名ほど。第4期となる今年は、新たに15人ほどのメンバーを迎えようと計画が進んでいます。

3カ月間のプログラムで、「地域プレイヤー」と呼ばれる塩尻市で何かに挑戦する人と、「関係人口」と呼ばれる地域外の人たちが協働し、課題解決や地域の魅力の再発見を行う

取材にお集まりいただいたのは、「塩尻CxO Lab(以下、CxOラボ)」事務局を務める上田直子(うえだなおこ)さんと保延祐希(ほのべゆうき)さん。そして昨年度「地域プレイヤー」としてテーマオーナーを務めた依田剛(よだたけし)さん、「CxOラボ」メンバーとして依田さんチームに参画した武田卓哉(たけだたくや)さんの4人です。まずは、「CxOラボ」の立ち上がりとこれまでの活動について、事務局のお二人を中心にお話を伺いました。


「学び」を通じて地域の入り口に立つ「CxOラボ」

2015年から9カ年スパンで塩尻市のまちづくり戦略を計画した「第五次塩尻市総合計画」には、長期戦略のひとつのプロジェクトとして「地域課題を自ら解決できる『人』と『場』の基盤づくり」が掲げられています。これに基づき、塩尻市では、外部のプロフェッショナル人材を受け入れながらオープンイノベーションを推進する官民協働事業が展開されてきました。

そのひとつとして「CxOラボ」が発足するきっかけとなった事業が、2019年に行われた「iX(アイエックス)ハイクラス副業」です。これは、地域外のプロフェッショナル人材と塩尻市内の地域プレーヤーが、協働しながら地域の課題解決に取り組む事業です。当初は、特任CMO(最高マーケティング責任者、Chief Marketing Officerの略)として、塩尻市の魅力を全国に発信するためのプロモーションも視野に入れたブランド戦略の立案を担う人材と、特任CHRO(最高人事責任者、Chief Human Resource Officerの略)として、市内中小企業の人材に関する課題解決のために、塩尻市役所の担当が描いた戦略や戦術に対してアドバイスをする人材が募集されました。

上田さん「任期は3ヶ月で、月4日以内のフルリモート稼働という条件で募集したところ、首都圏を中心に103人もの応募が集まりました。そのうちの2名を上記の役職で採用したほか、6名の方にも関わっていただきたいということで、計8名を“塩尻市特任CxO”として任命し、それぞれの専門性を生かしながら、継続的に地域の課題解決に携わってもらっています。”x”はその人の特性やスキルによってつくられていて、例えば特任CREO(最高不動産責任者、Chief Real Estate Officerの略)や、特任特任CCO(最高コミュニケーション責任者、Chief Communication Officerの略)などがあります。この事業がきっかけで、首都圏のプロフェッショナル人材を募集して、地域の課題解決につなげるという構想ができあがりました。」

翌2020年には、総務省の「関係⼈⼝創出・拡⼤事業」のモデル事業に応募し、長野県内で唯一採択を受けた塩尻市。その事業の一環としてスタートしたのが、「CxOラボ」です。

「CxOラボ」は、地域プレーヤーが持ち寄ったテーマに対しての課題を深堀り、実際にプロジェクトを実施する仲間を募集する「学ぶ」ための3ヶ月間のプログラム(ステップ1)。その後、地域内外の人が集まるリアルの拠点に足を運んだり、自立分散型のコミュニティにオンラインで参加したりして、地域に関わるきっかけを見つけ(ステップ2)、最終的には自分で何かをやってみる実践フェーズ(ステップ3)へつながる想定をしています。

3ヶ月間のプログラム「CxOラボ」への参加から地域に入り実践者になっていく一連の流れを図解したもの

なかでも特徴的なのは、地域プレイヤーと作成する仕様書です。ここで言う「仕様書」とは、地域プレイヤーが直面している課題を解決するための方向性を示すコンパスのようなもの。「今、直面している課題」「なぜその課題が生まれているのか」「目指す成果」などを整理して書き込み、課題の現状をより具体的に理解するためのツールです。

保延さん「地域プレイヤーは問題や課題を複合的に抱えている場合が多く、いきなり外部の協力を得ようとしても、ミスマッチが起きて、双方が十分に力を発揮できない事態に陥りがちです。そこで、まずは外部の視点を持った『CxOラボ』メンバーと一緒に『仕様書』をつくることで、地域プレイヤーにとっては自分のテーマを客観視して整理する機会になり、『CxOラボ』メンバーにとっては地域の人と知り合ったり課題を理解する機会になると考えています。」

事務局の保延さんも、元々は関係人口の一人。「CxOラボ」は、地域外の人材でも自分事として地域に関わるマインドとスキルを身につけながら、当事者として課題解決に一歩踏み出せる場だ

上田さん「募集をする地域側としては、プログラムを通して、『塩尻を知ってもらい、好きになってもらいたい』という思いがあります。さらに、地域に関わるなかで、この場所で自分の関心テーマを見つけて、自らもプレイヤーとして課題解決に取り組んでもらったり、なにかしら行動を起こすきっかけにしてもらったり。事務局としては、地域の中の人にとっても、関係人口と呼ばれる地域外の人たちにとっても、みんなに価値のあるプログラムを目指してアップデートを重ねています。」

自分の興味や関心を耕しながら、地域外の人にとっては、地域に入るきっかけとなる「CxOラボ」。2022年からメンバーとして参画している武田さんに入ってみての印象について伺いました。

武田さん「居住地域や年齢、専門性などが異なる多様な人が、それぞれの視点を持って集まっているのがいいところだと感じます。あえてメンバーの共通点をあげるとすれば、“シェア”や“Co(英語で一緒に、共同の、などを意味する接頭語)”という言葉に敏感な人が多いです。共に考えたり、学んだりする意識のある人は馴染みやすいかもしれません。あとは、“地域”への興味ですね。いわゆる“田舎好き”というよりは、地域をフィールドとして捉えて、自分も一員として関わっていきたいというような、知的好奇心旺盛な人が多いです。」

普段は横浜市に暮らしている武田さん。「CxOラボ」をきっかけに、今では月に一度は塩尻市を訪れている

武田さんがつくったのは、日本ワインのファンを増やすデジタルサービスの実現を目指す「wine to meet you(ワイン・トゥー・ミート・ユー)」をテーマにした仕様書です。地域側のプレーヤーであり、テーマオーナーの依田さんと、参画者の武田さんに、それぞれの視点から「CxOラボ」の魅力や入って感じた変化をお話しいただきます。

地域プレーヤーの圧倒的な熱量に心打たれ、“本当の仲間”になっていく

依田さんが手がけるサービス「wine to meet you」が描くのは、塩尻をはじめとする日本ワインの産地の生産者と消費者が、心理的にも物理的にも距離を縮め、個々のワイナリーや産地のファンが増えていく未来です。

依田さん「ふわっとしていた自分の思いが、仕様書をつくることでどんどん具体化していく感覚がありました。作成の期間は1ヶ月しかないので、キックオフイベントで『CxOラボ』メンバーのみなさんと対面してからは、毎週オンラインで会議を重ねました。なぜ私がこのテーマを選んだのか、なぜ今取り組むのか、塩尻市の課題は何か。対話を通じて、本当の意味での仲間になっていくことができたのが、なにより嬉しかったです。」

ワインを媒体にした人との出会いや、そこから受ける刺激は人生を豊かにする。これは、依田さんがずっと大切にしている価値観のひとつ

依田さんのチームは、20代から40代まで、年齢も経験もさまざまなメンバーが集まっていました。なかには「どちらかというと日本酒派」というメンバーもいて、ワイン好きに偏らない、とてもバランスの良いチーム構成になっていたそう。

毎週のミーティングでは、依田さんが書き出したこれまでの活動や思いをもとに、全体に問いを投げる人がいたり、整理して可視化する人がいたり、純粋に感じた疑問点をシェアして対話を深める人がいたり、自然と役割分担が生まれていたそう。個々人の得意やそれぞれの感性、能力がしっかり生かされていました。

依田さん「僕は会社員として働きながらテーマオーナーをしていたのですが、本業もプライベートも、仕様書の作成も、全ての山場が重なって忙しくなってしまったタイミングがありました。とても追い込まれていて、もう自分のことがわからなくなっていたと思います。疲れて、泣きながら『申し訳ないです』って伝えた時、『大丈夫だよ』『もっと気楽に行こう』と、慰めてもらったのが印象に残っています。」

追い込まれて自分の本音を吐露したからこそ、より安心して話ができる場になったという依田さん。最終的にはテーマオーナーの自分がなんとかしていく、という意識はありつつ、周囲の人に頼れるようになったのは大きな変化でした。

依田さん「『頼っていいんだ』と思えるようになったのは、チームのおかげです。最初に時間をかけて、なぜ自分がこのテーマに関わるのかというそれぞれの“WHY”の部分をしっかり共有しているので、それぞれが意思を持って判断して動きやすいというか。僕自身、“テーマオーナー”という立場はありますが、『CxOラボ』メンバーとの間に上下関係のようなものは一切ありません。一緒にテーマに取り組むチームとして、会社や学校などの組織とは全く違う関係性が生まれていると思います。」

挑戦に共感してくれている仲間がいる。依田さんにとってチームは、いつでも戻れる安全基地のような役割だ

上田さん「依田さんのキャラクターもあいまってか、依田さんのチームは本当に絶妙なバランスで、とてもよい関係性が築かれていたと思います。仕様書作成のプロセスでは、テーマオーナーの『何とかしたい』という思いや、圧倒的な熱量があるから、周りの人たちも感化されて動き出す。それが『CxOラボ』の魅力であり醍醐味かもしれません。」

その後、依田さんは「CxOラボ」メンバーと作成した仕様書をもとに、課題をさらに深く理解し、具体的なソリューションを考えるための実証実験を行うプロフェッショナル人材を募集。応募があった17名の中から2名をチームメンバーに迎え、今期も引き続きプロジェクトが進行しています。

他方で、仕様書作成に携わった「CxOラボ」メンバーは、関心のある別のプロジェクトに参画したり、引き続き依田さんのサポートを行ったり。自分の興味に沿ってさまざまな関わり方をしています。

武田さんは2022年度の「CxOラボ」参加を経て、2023年度は自らテーマオーナーになることを決意。本業の傍ら、別の地域でプロジェクトを起こすモチベーションは、一体どこからくるのでしょうか。

協力者からテーマオーナーへ。地域に飛び込んで生まれた当事者意識

実は、お父様の実家が塩尻市だったという武田さん。子どもの頃は夏と冬、年2回は塩尻市を訪れて遊んだ記憶があり、その頃過ごした住宅は今も残っています。しかし、親戚がいたり、幼少期からの友人がいる武田さんでも、何かきっかけがないと地域の活動に飛び込むのは難しいと感じていました。 

武田さん「一番のきっかけは、2021年に参加した新規事業のつくり方を学べるプログラム『change』を通じて、塩尻市役所の方や、塩尻特任CxOの方たちに会う機会があったことです。当時の私は“地域”に興味はあるけれど、誰の後押しもなく飛び込めるほどの熱量はなく、ふわっとした想いを話していたところで、『CxOラボ』を紹介してもらいました。」

塩尻市の商店街でのフィールドワーク中の写真。ベストな選択肢を探すためにも、必要な情報を整理したい。武田さんは、農家や地主、市役所や組合など、セクターを超えて連携する必要性を感じている

また、武田さん自身がまだ30代ということもあり、これからの自分のキャリアを考える上で自身の仕事に活かすことができるような挑戦の経験や、これまでの自分のスキルを地域に還元できるようなプログラムを探していたことも、「CxOラボ」に参加する動機につながりました

武田さん「今の仕事は自営業で、ビジネスコンサルティングをしていますが、現在拠点を置いている横浜市と塩尻市は、業務の上で理想的な比較対象になるのです。新しいことを早く小さく進めるのであればコンパクトな規模感の塩尻市が適していたり、大きく投資をして事業をつくり上げるなら横浜市の方が得意だったり。『CxOラボ』に参加したことで、対照的な地域における事業の起こし方の違いを間近に見ることができるようになりました。地域の課題に対して自分のスキルを生かせるだけでなく、既存の仕事にも学びを還元できる環境があるのが魅力でした。」

「wine to meet you」の仕様書の作成を通じて、ブドウ栽培やワイン醸造、さらに販売など、ワイン生産者の事情はあまり知らなかったことに気づいた武田さん。また、定期的に塩尻市に訪れるようになったことで、少しずつ自分の気持ちも変化していったそうです。

武田さん「テーマオーナーになろうと手をあげたのは、そうした『CxOラボ』の影響ももちろんですが、毎月のように塩尻市に来るようになって、父親とのコミュニケーションが増えたのが大きいと思います。家でも『そういえばうちの農地はどうする?』という話が出るようになり、相続するのはそんなに先の話でもないのだと気づきました。」

考えてみれば、農地を活用するのにどのような選択肢があるのか、宅地に転換はできるのか、農地としては何が栽培できるのか、どれもこれも武田さんにはわからないことだらけです。

武田さん「これを当事者の私がひとりで解決しようと思うと大変ですが、それぞれが得意なことを持ち寄って課題に取り組んでいく昨年の様子を見ていて、農家の事業承継も市全体の課題として、みんなで考えられるのではないかと感じました。そこで、同世代で同様の課題を抱える人がたくさんいるのではないかと仮説を立て、“農地の事業承継と可能性を考える”をテーマに取り組んでみようと思うに至ったのです。」

金銭的メリットで考えれば、市街地に近い武田家の畑は、宅地転換するのが最も手っ取り早い方法かもしれません。しかし、祖父母が畑を耕してきた歴史や周囲からの話を聞くなかで、もっと街や人のために意味のある活用を検討したいという思いもあります。

武田さん「仕様書のイメージは全く固まっていませんが、まずは自分が感じている相続される側の課題感以外にも、塩尻市の考えや現役農家さんの課題感などを探りたいです。期間中は、メンバーの方と一緒に情報収集をしたり、インタビューをしながら進めていきたいと考えています。」

第4期となる「CxOラボ」に期待するのは、一緒に知恵を出し合い、考えてくれるメンバーとの出会い。この先20〜30年と続くであろう農家の事業承継問題に対し、最適なソリューションをつくるために、さまざまな視点から意見を持ち寄ってくれる人を求めています。

“気づき”と“関わりしろ”によって、“自ら立つ人”を増やしたい

塩尻市で何かを起こそうとする人たちが集う「スナバ」の開設や、複業人材の活用などの関係人口創出のプロジェクトの実施など、市役所の施策によって、この5年ほどで塩尻市に関わる人は、圧倒的に増えました。

上田さん「塩尻に縁もゆかりもないのに、『塩尻が好きだ』と言ってくれる人、『何かあれば手伝うよ!』と言ってくれる人がたくさんいて、私たちもとても嬉しく思っています。ただ、そこからもう一歩踏み込んで『自分で何かやってみよう』とリーダーシップを発揮し、思いを実現していける人はまだ一握りだと感じます。せっかく塩尻市に関心がある人たちの母数が広がっているので、自ら立つ人を増やせる仕組みづくりや場の提供を行っていきたいと考えています。」

市民主導のイノベーションを促進する施設であるシビック・イノベーション拠点「スナバ」では、自ら事業やプロジェクトを起こす人材が集まっている

例えば、今期テーマオーナーとして手をあげてくれた武田さんは、普段からコンサルタントという仕事をされていて、仕様書作成の場に即戦力で関わることのできるタイプです。さらに、自営業で場所にこだわらない働き方ができるという動きやすさと、塩尻市が「お父様の出身地」という地縁的なメリットもありました。そんな武田さんから見て、まだまだ自らの立ち方を模索している若手や、まさにこれから地域に飛び込もうとする人が『CxOラボ』を通じて得られるものは何なのでしょう。

武田さん「“気づき”と“関わりしろ”の2つだと思います。人によってさまざまな気づきを得られると思いますが、まずはこういう地域の存在や、さまざまな生き方があることを知る。仕様書作成だけではなく、フィールドワークなどを通じて出会う人の思いや暮らしは、何かしらのきっかけになると思います。」

もうひとつの“関わりしろ”は、自分が「いいな」と感じた思いや暮らしの実現に向けて、経験を積み、知識をつけるための環境です。

武田さん「働き方が柔軟になり、人生100年と言われる時代です。ひとつの会社に所属し続ける難しさに、多くの人が気づきはじめた今、自分の興味や関心分野に飛び込んでセカンドキャリアを考えたい人も多いのではないでしょうか。『CxOラボ』は、そのための出会いや刺激があり、挑戦できる場だと思います。」

さらに今の塩尻市では、「CxOラボ」の事務局も関わりながら、出会いや挑戦の機会がもっと生まれていくようなプロジェクトが動いています。

保延さん「地域の中で自ら立つ人を増やすには、本人の興味関心と、それに近い領域の地域課題があること、そしてその課題に関わるためのポジションづくりが必要です。これまでの『CxOラボ』では、アンテナを張り、タイミングよく情報や機会をキャッチできたメンバーだけがアクティブに動きだせるような場面が多かったように思います。こうした現状を受けて、地域の中に、地域の情報や人にアクセスしやすい“リアルな場”があれば、偶発的な出会いが起きて、関わりしろがさらに広がったり、個々人の挑戦が加速するのではないかと仮説を立てました。」

保延さんや武田さんをはじめ、何人もの人が関わってはじまる場所の名前は「en.to(えんと)」。コミュニティスペースやシェアハウス、ゲストハウスなどの機能が備わり、「CxOラボ」のメンバーはもちろん、地元住民や企業、行政、初めて塩尻を訪れた人、移住してきた人も、多くの人が立場を超えて交流し、お金や時間、経験やモノ・コトなど、各々が持つ資本をコミュニティに還元し、循環させていく拠点です。

10年前に閉店し、空き家になっていた場所を再生。「en.to」には、地域への入り口「エントランス」、人とつながる「縁」、互いに助け合う「援」などの意味がこめられている

保延さん「首都圏から塩尻市に関わり続けるためには、時間の確保はもちろん、移動・宿泊などのコストもハードルとなります。今は、『en.to』の創設と同時に、そうした悩みを解消するためのオンラインコミュニティの立ち上げも進めています。第4期の『CxOラボ』は、オンラインとオフライン、それぞれの“場”をつくるプロセスから参加してもらえるのもメリットになるのではないかと考えています。」

塩尻市に興味関心があり、仲間と共になにかに取り組んでみたい人であれば、年齢や経験は問いません。まずは地域プレイヤーと一緒にフィールドを歩いて人に会い、仕様書をつくり、ワクワクするようなソリューションを生み出していく。挑戦できる環境があって、応援しあえる仲間がいる塩尻市では、これからも多くのプロジェクトが連関し、おもしろくなっていくのではないかと期待が膨らみます。

「塩尻CxOLab」の第4期メンバーとして、地域に飛び込むきっかけとなる3か月間を、一緒に過ごしてみませんか?

文 間藤 まりの

塩尻CxO Lab第4期のプログラム詳細はこちらから

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【必見!】地域プレイヤー登壇イベントはこちらから

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募集要項

[ 会社名/屋号 ]

主催:塩尻市役所
企画・運営:NPO法人MEGURU

[ 募集内容 ]

関係人口コミュニティ「塩尻CxO Lab」第4期メンバー

[ プログラム内容 ]

・クリティカルシンキング研修の受講
・仕様書作成ワークショップ、並びにチームビルディング
・各テーマに応じた現地フィールドワーク
・地域プレイヤーと協働した「仕様書作成」
・滞在型交流拠点en.toのイベント・WS参加
※参加者にはその後の「拠点イベント参加」「DAOコミュニティ参加」が可能となります

[ 参加費 ]

20,000円

[ 開催場所 ]

塩尻市内、オンライン

[ 活動期間 ]

2023年7月~9月
*チーム毎にオンライン会議を使ったMTGを週1〜2回開催

[ こんな人におすすめ ]

・本業以外で新しいチャレンジをしてみたい人
・地方創生や街づくりに関心があり、具体的な活動につなげたい人
・地域課題に向き合うことのマインドやエッセンスを学んでみたい人
・塩尻市に興味がある、塩尻市をフィールドに何かやってみたい人

[ 申込〆切 ]

2023年6月20日(火)

[ その他 ]
よろしければこちらもご覧ください。

のりしお(乗り出せ! 塩尻関係人口ポータル)
特任CxOについての記事
昨年の塩尻CxO Lab紹介記事

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